京都市都市整備公社のアイドルグループ!?

 

●その費用は1,839万円!!

京都市都市整備公社は、京都市が100%出資する外郭団体。八条口や御池地下の駐車場、先斗町や西大路駅前の駐輪場など市営の駐車場や駐輪場のほとんどの管理を市から委託されている。一等地にある駐車場や駐輪場の管理がゆえに、毎年多額の利益を生み出す。市が出資している外郭団体の利益は、市民の利益であるはず。駐車場や駐輪場の利益は、出来る限り不足する駐輪場の建設に回して欲しいのが市民の願い。しかしながら、この収益がとんでもない事業に支出されていたのだ。

 

なんと、公社は放置自転車の対策事業として、ほっとかナイスというアイドルグループを結成。啓発活動のために、コスチュームやクリアファイル、さらにはオリジナルソングをプロの作曲家に依頼して作成。その費用の合計はなんと約1,839万円!! 昨年9月のまちづくり委員会において、事業の見直しと都市整備公社に対する経営監督の強化を要望。しかし、残念ながら、本年も活動を継続。しかも、セカンドソングまでリリースしたのだ。利益があがると無駄な事業を生み出す「お役所仕事」。今後のまちづくり委員会で問い正したい。

 

●ほっとかナイス費用内訳(平成23年度)

① ユニット制作費     :  137万円

② オフィシャルサイト   :    70万円

③ 写真撮影        :    21万円

④ オリジナルソング    :    42万円

⑤ オリジナル衣装     :    66万円

⑥ 活動費(レッスン代含む):1,287万円

⑦ グッズ作成       :   217万円

合計:1,839万円

 

●平成23年9月8日まちづくり委員会議事録

(中島)

建設局所管の外郭団体に京都市都市整備公社がございます。京都市都市整備公社は、京都市の所有する駐輪場の多くの指定管理者となっています。この指定管理の事業の一環の中で、放置自転車の啓発活動を行っております。そしてこの啓発に当たりまして、ほっとかナイスという、皆様、恐らく多くの方が御存じないかと思われるアイドルグループを結成しまして、様々なグッズの作成及び配布を行っています。配布されているグッズには、例えばこれがほっとかナイスなんですけども、こういうクリアファイルを作ったり、こういうジップケースを作ったり、本日は持っていないんですけど、ステッカーやポスターを作成しています。さらに、このグッズ以外にも、ほっとかナイスのオフィシャルサイト、テーマソング及びCD作成、また専用コスチュームなど様々なものを作りまして活動をしておられます。このほっとかナイスに関わる費用の詳細を教えていただけますでしょうか。

 

(担当部長)

京都市都市整備公社の啓発に関することでございます。都市整備公社におきましては、今はいわゆる特例財団法人でございますけれども、元々出来た駐車場公社のときからの定款によりまして、駐車場の設置管理、運営のほかに、交通安全思想の普及徹底、そういったことでの啓発というのは、その定款に沿った活動でございます。ただ、今、先生御指摘のほっとかナイス、この春から始めたわけですけれども、その年間活動費は年間250万円という形で設定しているところでございます。

 

(中島)

ただ今の250万というお話がありましたが、建設局に依頼して頂いた資料を見ますと、当初予算で250万でして、この後、追加されています。それが約218万です。加えまして、活動費は250万というお話がありましたが、オフィシャルサイトの作成で52万5,000円、企画・レッスン・オーディションで136万5,000円、写真撮影で21万、テーマソング及びCD作成で42万、コスチューム作成68万3,550円掛かっています。そのほか、グッズの作成に167万掛かっていまして、合計で1,000万超えております。なおかつ、活動費も夏までの予算という風に伺っています。秋以降、活動するにあたりさらに費用が上乗せされるという風に思われますが、このグッズの製作等を含めて、活動費全て足して本当は一体幾らになるのか、教えていただけますでしょうか。

 

(担当部長)

申し訳ございませんでした。当初、立ち上げのときに年間活動費250万円という形でやっておったんですけれども、先生御指摘のように、今おっしゃいましたように、当初、今、述べられたとおりでございます。活動費も含めまして、啓発グッズ等も含めまして、合計1,002万3,300円という報告を受けております。

 

(中島)

夏までの活動費で465万2,550円計上されている風に伺っております。秋、冬、春、活動費でどれほど掛かるのか教えていただけますでしょうか。

 

(担当部長)

今、夏までという御報告でございました。秋以降にも立ち上げた、需要にもよるかと思いますけれども、それと同じくらい、あるいはそれより効率よく執行するためにそれ以下に抑えるという形でございます。

 

(中島)

夏までと同じような頻度で活動すると、合計として年間で1,500万円近く経費が掛かっております。都市整備公社の利益自体は、当然、京都市が100パーセント出資している団体ですので、京都市民の資産であります。にもかかわらず、このような市民の理解が得がたいような事業に使われているということは大変遺憾に思っております。放置自転車の軽減において、このような啓発活動をするよりかは、より多くの駐輪場を建設する方が、放置自転車削減の効果につながるという風に考えております。以上を踏まえまして、来年度以降のほっとかナイスの活動中止を提言させていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

 

(担当部長)

先生御指摘のように100パーセント出資の都市整備公社でございますけれども、この収支に関しましては、100パーセントの出資額は、京都市の方からは1,100万でございます、区画整理協会との関係におきまして。それ以上のいわゆる税金からの支出はしておりません。都市整備公社の中で、いわゆる収支を取ったうえで、理事会において、あるいは評議委員会においてその予算等を審査されたうえで活動されているところでございます。ただ今、申されましたように、これは九州の方で、放置自転車が多い都市で同じようなこういうグループをつくっておった評判を聞いて、なかなかいいということで取り組んだところでございまして、こういった点につきましても、今御指摘の部分、経費の部分については今後、そういった部分を抑制できるように検討してまいりたい、あるいはしていくように指導してまいりたいと考えております。以上でございます。

 

(中島)

100パーセント京都市が出資している以上、京都市には経営監督の責任があります。そしてその運営収益ももちろん京都市民のものであります。それなのに、このような放置自転車の啓発活動に使われることに対して大変遺憾に思っております。先日、京都市の外郭団体の京都市森林文化協会の不正支出が発覚いたしました。このような事態は、京都市外郭団体改造計画が発表されている中、大変許しがたい事態と考えております。建設局所管の外郭団体は、都市整備公社をはじめまして3団体ございます。このような不正支出が発覚した中、建設局所管の外郭団体に対して今後どのような経営監督、あるいは経営監視を進めていくのか教えていただけますでしょうか。

 

(担当部長)

今、副委員長おっしゃいましたように、建設局では都市整備公社のほかに都市緑化協会、それからシティ開発という、これは株式会社でございますけれども、合計三つの外郭団体を抱えております。先日、経済総務委員会で発表ございました森林文化協会での不祥事と言いますか、不適正な経費支出につきましては、今のところ、建設局ではそういったことは起こっておりません。起こっておりませんが、今の御指摘を踏まえまして、改めてそういったことが起こらないような体制であるかどうかのチェックを改めてさせていただきたい、このように思っております。以上でございます。

 

(中島)

今後、外郭団体に対しての経営監督、経営指導をより徹底していただくことをお願いいたしまして終了させていただきます。

 


Both comments and pings are currently closed.

Comments are closed.

Powered by WordPress | Designed by: Free Web Space | Thanks to Best CD Rates, Boat Insurance and software download
Powered and Designed By: Reseapro Scientific Services (P) Ltd. | All rights reserved.